ガンジス川へ(34)@インド旅日記

おきなべ

2018年03月21日 07:26





宿から歩いてガンジス河の方へ行ってみた。
この街から南に歩いていけば、ガンジス河へ突き当たり、ガートでは沐浴する人々が大勢いた。
ここで体を洗い清め、生命の祝福を祈るそうだ。

昨日まで滞在した仏教の聖地ブッダガヤとは、雰囲気が全く違っていた。

ベナレスはヒンズー教最大の聖地で、多くの年老いた巡礼者が集まり、死んでいくのを待つ河でもある。
ある者は河岸で灰になり、ある者は、焼かれることもなくガンジス河に流される。

ガンガの水は、泥水のように濁っていた。

ヒンズー教では、生きている者は、いつか聖なる河、ガンガに流されることを希望し、肉体から解放され、次の生命へと新しい旅に出る。

ガートまでの道にはこじきのような人々がずらっと並び、ガンジス河の水が入った瓶を売っている。
ヒンズーでもない、日本という衛生観念が異様に発達している国で生まれ、耐性のない僕が、この水飲んだら、下痢どころの騒ぎではなさそうだ。

声をかけられ、腕を取られ、どうしていいのかわからなかった。

巡礼者、物乞いをしながら死を待つ人々。

体を洗い清め、生命の祝福を祈る河であり、同時に死んで輪廻への旅たちの川。

呆然としてしまう。

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